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プロフィール
goldenyellow

2016年11月14日

子供の時と、大人になってから

子どもの時に見たり聞いたり読んだりしたものを、大人になって再度見返したりすると、また違った感想を抱く物って多いと思う。
そんなことをふと思ったのは、昔読んだことがある赤川次郎の「子供部屋のシャツ」という本を何かのきっかけで思い出したから。
赤川次郎というと、ライトな筆調で、どちらかというとコミカルな作品が多いというイメージがあるけど、以前は結構ダークな内容とか、ホラー的な話を書いていたこともあるんだよね。
で、私は中学生の頃から赤川次郎の作品にドハマリし、図書館とか古本屋とかに足繁く通い、一通り読みあさったのだけど、中でも結構印象深いのがこの「子供部屋のシャツ」という作品。
ざっくりとしたあらすじを紹介すると、その昔、一人息子を亡くした母親が、息子を「いじめ殺した」級友達に復讐をしていく・・・という話。
「いじめ殺した」といっても、級友達に殺害するつもりはなく、ほんの「いたずら」というか、「あそび」のつもりで、高いところが苦手な男の子とはやし立て、無理やりジャングルジムのてっぺんまで登らせようとしたんだよね。
ところがその子、足が震えてジャングルジムから真っ逆さまに落ちてしまい、打ち所が悪くて亡くなってしまう。
そのことを知った母は、莫大な遺産を相続したのをきっかけに、はやし立てた級友達を追い詰めていく。
級友達は5人くらい(だったかな?)いて、そのうち1人は母親が殺害するのだけど、それ以外はすべて「何か」が始末していく。
子供部屋に残された血染めのシャツ。母は愛する我が子のために復讐を決意したのだけど、疲れ果てて手を引こうと思っても、当の「我が子」がそれを許してくれない・・・。
最初は母親の方が怖いと思ったけど、後半になるとその母すら恐怖に陥れる「子供」の存在が怖いと思った。
そして読んだ当時は自分が中学生だったせいか、8年も前のことをいつまでも根に持ち(しかも殺そうと思ってやったことじゃない)、復讐していくというのが何とも陰湿で、母親の方にまったく共感できなかったんだよね。
でも自分が母親になった今、もし我が子がこんなシチュエーションで亡くなってしまったら、たとえ8年経とうが50年経とうが絶対忘れないし、たとえ殺意がなかったとしても、相手の子たちのことを一生許さないに違いないという気持ちがよくわかる。
もちろんそれで実際に復讐に走るかどうかはまた別の話になるけれど・・・。親視点になって読んでみるとまた面白いなと思った。


Posted by goldenyellow at 10:56